●(90)未来を繋ぐ約束

マキーナ・サピエンスは簡単には死なない・・・
タッカーやイーチィは限りなく不死身に近い存在・・・
タッカーの言葉、マリーの言葉がリフレインされる。
殺しても倒せない相手と、どうやって戦えばいいのか。
いざ現実と対面したとき、無力さと落胆が襲い掛かってきた。
どうしようもないリアルは、トラッシュ達を疲弊させた。
「巨大Gシステムの最上階からタッカーの気配を感じます。」
それでもイーチィは、淡々と状況を説明する。
「時間がありません! 最上階に急ぎましょう!」
進むしかないのだ。
タッカーを倒さない限り、人類に明日はない。
戦い、なんとしても勝利するしか道は無いのだ。
「・・・もうすぐ最上階です。この先にタッカーがいます」
「みんな・・・行くぞ! 最後の戦いだ!」
戦うしかない。
勝つしかない。
そのシンプルな答えに、フリッツ達仲間も賛同する。
「アニキ! あの約束を覚えているか?」
ラスト・バトルを前にして、突然フリッツが話しかけてきた。
孤児院で共に育った大切な仲間。
弱虫で貧乏で、コンプレックスの塊だったフリッツも、この旅を通して逞しく成長していた。
相棒として恥ずかしくない、大切な友人。
トラッシュは旅の中で、そのフリッツと約束をしていた。
自分たちの大切な故郷に戻ること。そして。
「この戦いに勝って! ナクリー先生の孤児院を一緒に建て直そうぜ!」
フリッツは親指を立てて、にやりと笑った。

























































