●(82)夜明けに啼く鳥


「誰だ! キサマは何者だ!」
突如乱入してきた謎の声の主に、ネオザースの兵士たちの間に動揺が走る。
トラッシュのガンダムの隣に、深紅のMSサザビーが現れた。
「トラッシュ! 助太刀するぞ!」
その声の主は、ウラジ=ザースだった。
「ウラジ! 生きていたのか!」
ウラジを最後に見たのは、アイゼングラードだった。
そこでトラッシュはウラジのブラックザクを討ち倒し、イーチィをタッカーに奪われ、アイゼングラード基地が崩れ落ちはじめたため、ウラジをその場に残し脱出したのだ。
おそらくウラジは生きている・・・そんな予感はしていたが、それが目の前に実際に現れると、不思議な感覚に見舞われた。
「話は後だ! ナイアールとして協力したい!」
ウラジのサザビーがビームサーベルを光らせ、援護体勢に入る。
孤立したこの状況で、トラッシュに選択の余地は無い。
自然に2人の協力体制ができあがっていた。
「ウラジさま! 死んだはずでは・・・」
ネオザースの兵士は、混乱している。
少し前まで、自分たちの勢力の総帥として尊敬していた人物が、自分たちに剣と銃口を向けているのだ。混乱しないわけがなかった。
しかし手練といっても相手はたった2機のMS。しかも一人は子供。
その状況把握が増長を招いた。総帥といえど、この状況ならやれる。
「我々の邪魔をするなら、誰であろうと容赦しません! 覚悟してください!」
そしてネオザース兵士は、襲い掛かった。

























































