●(81)勇気と自信

「こんなところでやられてたまるか!
ボクは諦めない! ひとりでも抜けだしてみせる!」
トラッシュはくじけなかった。
むしろ燃えた。トラッシュはそういう少年だ。
全てを無駄にしないためにも、この場を戦い抜き、生きて、そしてマフディに一撃を加えるのだ。
「これだけの敵を相手に一人で戦うつもりか? まったく馬鹿なガキだぜ・・・」
ネオザースのMSに乗ったパイロット達は、やれやれといった風に肩を竦めた。
「やってやる!僕は負けないぞ!」
「ハッハッハッ。いいぜやってみろよ」
トラッシュのような子供に馬鹿にされたように感じた兵士は、苛ついたようにマシンガンを構えた。
相手は子供だ。だから癪に障った。
ただ一人の子供が、ネオザースの精鋭と対等に戦い合えると決め付けて牙を向いているのだ。
兵士たちに、無力な小動物をなぶり殺すような、残忍な空気が流れた。
「・・・ひとりの少年を相手に、そんな大部隊で戦うのか?」
その時、部屋内にどこからか男の声が響いた。
嘲笑するように、それでいてもの悲しく、凛とした声の主はさらに続けた。
「ネオザース軍は、誇りまで失ったのか・・・」

























































