●(80)トラフィック


「そんな・・どうして・・・いまさらそんなことを教えるんだ!」
真実を知ったトラッシュは、激しく動揺した。
仇を誓ってウラジを探し回ったことも。
憎しみの力でウラジに立ち向かったことも。
全て、何の罪も無いウラジを苦しめるだけの、意味の無い行動だった。
自分に正義など無かったのだ。
「あなたを苦しめるためです。クックック・・・」
冷徹に、マフディはトラッシュを責めた。
「あなたのしたことは、全て無駄だったんです」
「無駄じゃない! 僕はお前を倒す! そして・・・大破壊をくいとめてみせる!」
引き返せないところにいることは、トラッシュは分かっていた。
戦争で、多くの人を失った。この手にかけている人もいる。
ガベンジャー、ソウセイ中将の死が無駄だったとは言わせない。
自分の歩んできた道の理由は、自分で決める。
「ハーハッハッハッ! いいでしょう。そこから抜け出すことができたら。今度こそわたしがお相手しましょう。抜けられるものなら抜け出してごらんなさい・・・」
それが合図となって、周囲の敵が一気に距離を縮めた。
戦闘前の緊張感で、一気に場の空気が張り詰めた。
マフディのデスサイズは、踵を返すと、呟いた。
「さようなら・・・ぼうや」

























































