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2005年09月14日

●(79)ボクの目には

1年前の、あの日・・・。

就職先も決まり、孤児院を出て自立するという希望に溢れた日。
世話になったナタリー先生に手を振り、孤児院に背を向けた瞬間・・・爆発に吹き飛ばされた。

目が覚めた時、孤児院は紅蓮の炎に包まれ、空を赤く映し出していた。
そしてそこには、一つ目の巨人「ザク」が佇んでいた。

 

忘れもしない、黒いザク。
隊長機であることを示す、特徴的なツノ。
ウラジ自身も、そのザクにウラジが乗っていたことを認めた。そしてそのザクと剣を合わせ、仇をとったのだ。

記憶に映し出された情景に、トラッシュの中に激しい憎悪が渦巻いた。
先生を、仲間を殺した黒いザク。
見間違えるわけがない。

燃え上がる赤い炎をその身に映しながら佇むザクに、トラッシュは激しい憎しみの視線を送った。
ウラジの僚機のザクが、トラッシュに気付いた。
銃口がトラッシュに向けられる。

そこに待っているのは、確実な、死。

記憶を辿るトラッシュは、おかしいことに気付いた。

生きている。ボクはなぜ生きているんだ。なぜこうして、今ここで戦えている?

ザクマシンガンの銃口を、ウラジのザクが制していた。
そして他のザクに、もえがる孤児院から引き上げる合図をする。
地響きを立てて、3機のザクは移動を始めた。

そこで、トラッシュは、深い記憶の底から呼び戻された。

「・・・まさか!」

「思い出しましたか?」

高い場所から見下ろしながら、マフディは薄ら笑う。

そうです。ウラジは孤児院を攻撃していません。攻撃するわたしを止めようとしていたのです

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