●(78)真実


「くそっ。罠か!」
背後で扉が閉まった音を聞いたトラッシュは、即座に状況に気が付いた。
周囲に潜んでいたMSが姿を現し、ゆっくりと周囲を取り囲む。一段高いところで状況を楽しむように見下ろすマフディは、高笑いをした。
「こんなに簡単にひっかかるなんてね! きみがどれほど強いといってもこれだけの敵を倒せますかな?」
「卑怯なやつめ・・・」
「ひっかかった君が悪いんですよ。・・・そうだ冥土の土産にいいことを教えてあげましょう」
マフディは意味ありげに口の端を歪めた。
「実はね、きみの孤児院を破壊したのは・・・わたしなんです」
ここへきて、孤児院のトラウマを示されたことに、トラッシュは衝撃を受けた。
「ウソをつくな! 孤児院はウラジがやったんだ!」
言いながら、自分でも動揺を隠せないことをトラッシュは感じた。
何だ? どういうことだ?
なぜ、この敵が孤児院のことを知っている?
どうしてボクのトラウマを知っている?
立ち尽くすトラッシュのガンダム。
マフディはその様子を楽しげに眺めている。
「クックックッ、思い出してごらんなさい、あのときのことを・・・」
トラッシュの脳裏に、1年前の様子がフラッシュバックした。

























































