●(63)その名はホワイトベース


窓から外を眺めてみると、町の外に巨大な建造物があった。
朝日を受けて眩しくきらきらと光る姿は荘厳だった。
町は大騒ぎになっていた。
謎の巨大船の正体についてあれやこれやと論議される中を、トラッシュは最後の買い物に向かう。
長い旅になる。そんな予感がしていた。
町の外に出て、改めて宇宙船の全景を眺めてみると、その巨大さが分かる。
町ひとつぶんはあろうかという全長。これをGシステムで作ったのだ。
ユニコーン長官の恐れも分かる気がした。
そしてこの誰もが畏怖する巨大な力を、間違った使い方をしてはいけない。
「その船の名前はホワイトベース」
通信回線から、マリーが船体の説明と運行方法を細かく指示する。
トラッシュ達少人数でも操作できるように、ある程度の自動化はされているらしい。
説明が終わり、モビルスーツを積み込む作業に入る。
それを眺めるトラッシュの横に、トレミーが立った。
2人は白く輝くホワイトベースを感慨深げに見つめる。
「あの船には、世界中のみんなの想いがつまってる」
風に吹かれながら、トレミーはトラッシュに強く言った。
「そしてその想いは、わたしたちに託されたの。
みんなの思いに応えなくちゃ。
絶対に負けられないよ!」
トラッシュも強く頷いた。
ホワイトベースは、いよいよ宇宙へと出発する。

























































