●(61)世界はひとつに


ついに宇宙船の情報を99個集めることに成功したトラッシュ。
ユニコーン本部へと戻ると、そこには消えたはずのマリーやアストナの姿があった。
「みんな、どうしてここに・・・」
驚くトラッシュに、オリビアはにこやかな笑みを浮かべて説明した。
「宇宙船を作るために、彼らに協力してもらっていたのだ」
宇宙船建造のための莫大な情報の整理。莫大なエネルギーの確保と安全な数値の計算。
それらのカリキュレーションは、世界トップクラスの頭脳を持つマリーやアストナなくしてできない。
彼女らはトラッシュのために協力してくれていたのだ。
「普通に造っていたら数年かかるから、世界中のGシステムを利用することにした」
「世界中のGシステムを総動員しても、まる1日はかかるわね」
アストナやマリーは、はやくも技術談義に花を咲かせている。
世界各地のGシステムでパーツを建造し、さらにそれを組み合わせるのにGシステムを使う。
過去に誰もやろうとしなかったGシステムの使い方を、急ピッチでやろうとしているのだ。
そう考えると、トラッシュはいてもたってもいられなくなっていた。
「ボクにも手伝えることはある?」
「だめだ、君は次の戦いにそなえて身体を休めるんだ」
「もう、あなたは邪魔なの!」
手助けを申し出るトラッシュだが、あっさりと追い出されてしまう。
たったひとつの宇宙船を作るため、ユニコーンの長官やマリー、アストナ、世界中の技術者が力を合わせてくれている・・・。
宇宙船建造ということは、それくらいすごいことなんだ。
トラッシュは、感動で胸がいっぱいになるのを感じた。
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