●(58)トラッシュ逮捕命令


アメリカ大陸のユニコーン本部へとやってきたトラッシュ。
大慌てで本部ビルに駆け込もうとするその肩を、トレミーがようやく捕まえた。
「ちょっと待ってよ、いきなりユニコーンのお偉いさんが会ってくれると思う?」
もっともな話だ。
トラッシュはユニコーンの長官を紹介してくれるように頼みに、オリビアの元へと向かう。
経緯を説明されたオリビアは、さっそく長官への面談の話を決めてくれた。
ユニコーン本部の中を自由に歩くことを許されたトラッシュは、本部の最上階にいる長官と話し合う機会が与えられる。
「大破壊」以降、全世界のGシステムを管理する責任のある長官は、慎重になっていた。
「どんな理由であれ、宇宙船を建造することはできない」
簡単に了承が得られると考えていたトラッシュに、焦りの表情が浮かぶ。
それを代弁するかのように、オリビアがくってかかった。
「世界の非常時に、規則を守っている暇はないでしょう」
「しかし、宇宙船を創造するには莫大なエネルギーがいる。Gシステムで大きなエネルギーを使うということは、それだけ大破壊の再現に近づくということだ。あれは、そうやって起こったのだから」
「しかし、このままネオザースを放っておいても世界の危機が訪れるのですよ。今なら、宇宙船さえあればネオザースを叩くことができるのです。トラッシュ君たちなら・・・」
難航する交渉に、緊迫感に包まれる室内。
そして問題は、意外な方向へと進んでいった。
「トラッシュ君の行動にも問題が提起されている。君たちがMSを創造した行為は、Gシステムで兵器を創造しないという規約に触れている。君たちの行為は、決して許されるものではない」
室内に緊張が走った。

























































