●(48)別離

「そろそろ記憶が完全に戻ったころだろ? イーチィ」
冷たい笑みを浮かべるタッカーに、イーチィはおずおずと首を振った。
「嘘はよくない、イーチィ」
イーチィは無言のままトラッシュをちらちらと見る。
「さぁ、今こそ使命を果たすんだ。こっちに来い」
「・・・」
「イーチィがお前らの言うこと聞くわけ無いだろう! もうやめろ!」
「それはどうかな?」
トラッシュの叫びもむなしく、イーチィは、一歩一歩とタッカーのマスターガンダムに近づいていく。
「嘘だろ? イーチィ?! イーチィもどってこい!」

イーチィがMSから降りると、タッカーのマスターガンダムの手から光が迸り、イーチィの身体を包み込んだ。
光は球体となって宙を飛び、マスターガンダムの手の中に収まる。
光の球体が消えると、そこには横たわったイーチィの姿があった。
イーチィは空の一点を見つめたままぴくりとも動かない。
トラッシュ達と離れることへの悲しみの表情も、そこには何も無かった。
トラッシュ達はどうすることもできない。動くこともできなかった。
マスターガンダムの背後に、2つのガンダム、アルトロンガンダムとガンダムデスサイズが現れる。マスターガンダムを迎えにきたような動きを見せた2機は、そのまま何かの合図を交わすと、その場を離脱する動きを見せた。
「待て! イーチィを返せ!」
すがるトラッシュのゼ-タガンダムが伸ばした腕は、空をきる。
3機は空間を歪めるように、その場からかき消えていく。
タッカーの冷たい声だけが、あたりに響いた。
まもなく世界は生まれ変わる。ボクたちが支配する完全な世界に・・・
醜い争いなど無く・・・憎しみも・・・
苦しみも存在しない静かな世界
わが主、リバジ・ザースが望んだ素晴らしい世界に生まれ変わるんだよ
その時、アイゼングラード全体が揺れ始める。
タッカー達が何か仕掛けたのか。
崩れ落ちそうになる地下格納庫の天井を見つめ、レンザーは危険を察知した。
「ここは危険だ! いったん地上に出るぞ!」
「でも、ウラジがまだ・・・」
ウラジ・ザースのブラックザクは、まだ倒れたままだ。ダメージの状況から、おそらく起動とはできないだろう。いや、今も生きているかどうかわからない。
「このままでは我々も危険だ! 急がないと死ぬぞ!」
トラッシュは迷うが、自分の身を守るために脱出することを選択する。
最後に背後を振り返ると、ブラックザクはまだ地面に伏したままだった。
トレミーが何度も背後を振り返る。しかし今は自分の命さえも危うい状況だ。置き去りにするしかない。
地下通路を走る途中で、揺れはなんとか治まった。
ほっと安堵の息をもらす一行。
「地上だ! もうすぐ出られるぞ!」
喜びの声に満ちたフリッツに前を見ると、前方の通路に微かな光が差している。
ひさびさの地上だ。
「ウラジ・ザースは、無事に脱出できたのかな・・・」
トラッシュは、ウラジのことを考えた。
あれだけの人物が、そう簡単に死ぬわけがない。
トラッシュは、背後を振り返るのをやめ、地上へと足を踏み出した。
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フィギュアよりも表紙のミユがかわいいです
ビグロがいいです!(ネタばれ)
フィギュアが問題

























































