●(47)蠢く闇


マスターガンダムに乗った少年は、うやうやしくもウラジへと近寄る。
今までの経緯から、少年の実力が相当なものだと分かる。
ウラジと組んで戦われた場合、当然勝ち目はないだろう。
トラッシュの額に冷や汗が浮かぶ。
「タッカー、もういいんだ」
しかしウラジの反応は、違っていた。
「もうやめよう、計画は終わりだ」
タッカーと呼ばれた少年の顔に驚きの表情が浮かぶ。
トラッシュにとっても予想外だった。
「・・・勝手なことをいわれてはこまる」
それまで無表情だった少年=タッカーの顔に、かすかな苛立ちのような、微細な変化が訪れた。
戦いを止めようとするウラジ、戦いをさらに続けようとするタッカー。
二人の押し問答が続く。
・・・仲間割れ?
ネオザースはウラジ自身が「ウラジ・ザース」という旗を掲げるワンマンな勢力のように感じていた。しかしそれにしても何かがおかしい。
「月のシステムは、正当な後継者であるわたしでしか作動させることはできない」
問答の末、ウラジは言い放つ。タッカーひとりの力でどうすることもできない。全てはウラジの思惑次第なのだ。そういう言い方だった。
しかし、タッカーの表情に曇りは無い。
むしろ、呆れたような冷酷な表情を浮かべている。
「!・・・まさかマキーナ・サピエンスを見つけたのか?」
「2人の『監視者』さえいれば、月の巨大Gシステムが起動し、リバジ・ザースの計画が復活する」
タッカーは薄笑いを浮かべながら、トラッシュの方を見る。
ウラジとトラッシュに戦慄が走った。そういうことか・・・。
「そうだろう? イーチィ」
タッカーの問いに、静観していたイーチィーが凍りついた。



























































