●(31)破壊と始まりの痕


オリビアに言われた通り、東海岸で「ディギンズロック」と呼ばれる場所を探索したトラッシュは、旧式な謎の大型施設を発見する。
内部はまさに機械で作られた、「大破壊」以前の文明時代に造られた建造物のようだった。どうやらこの場所は世界でも希少な大型Gシステムの中らしい。
そこにはディギンズロックと呼ばれる、Gシステムの中に造られた技術者の町があった。
このGシステムを再生させることでかっての技術文明を取り戻す、それがこの町の使命らしい。
街の中を歩くうちにリーファという少女に呼び止められたトラッシュは、ディギンズロックのリーダー・アストナと面会する。
アストナはガベンジャーの親友だった。
ガベンジャーがトラッシュを守るために死んだことをオリビアから聞いて知っていたアストナは、トラッシュに協力するため、既に百式の情報を49個も集めていた。あともうひとつ情報があれば、ディギンズロックのGシステムで百式を造ることができるだろう。
「ディギンズロックの少し先にある『破壊の爪痕』という場所に行けば、百式の情報が手にはいるかもしれない」
アストナからの助言で、百式の情報の在処を知ったトラッシュは、情報を揃えるため、大破壊以前の情報が残るという「破壊の爪痕」を目指す。
「破壊の爪痕」とは、崩れた廃墟のことだった。
ここに必ず百式の情報がある、と言い切るトレミー。
トレミーは何かを知っているようだった。
「だって、ここはザース家が最初に造った大型Gシステム、全てのはじまりの場所だから・・・」
最初のGシステムということは、「大破壊」の惨事を引き起こした禍々しき場所ということである。ここを中心に大破壊は置き、世界の環境と文明を破壊した。
だから「破壊の爪痕」と呼ばれているのだ。
しかし裏を返せば、大破壊以前に造られた建造物ということで、機械技術文明の遺産があるということだ。何か他にも有益な情報があるのかもしれない。期待に胸を膨らませる一行。
奥へと進んだトラッシュの前に、突然ドラゴンガンダムが立ちふさがる。
ダークモビル同盟の本拠地でナイアールの裏切りにあった際、ナイアールの仲間として手助けをしたヤツだ!
「お前がガベンジャーを・・・」
歯を食いしばるトラッシュに、ドラゴンガンダムの搭乗者の少年が笑う。
「弱いくせに邪魔するからだよ」
キレたトラッシュ達が襲いかかろうとしたとき、こつ然と敵の姿が消えた。
「動くな! 暗闇に飛び去っただけだ! あいつは目にも止まらぬスピードで動くことができるんだ!」
静止するバスリーに、冷や汗を流すトラッシュ達。
「今度、暇なときに相手をしてあげるよ。ここでの役目は終わったから急いで戻らないといけないからね」
淡々と、もて遊ぶようなセリフを残しドラゴンガンダムの姿は闇に消えていった。

























































